頚椎にまつわる病名色々
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更新日:2011.11.8

変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症。


頚椎にまつわる病名には色々ありますが、これらの違いとは何でしょうか。


外来では、首のヘルニアといわれたことがあります、という患者さんがよく訪れます。


我々医師はレントゲンやMRIで椎間板の突出を認めれば、頚椎椎間板ヘルニアがあると患者に伝えます。骨棘形成など頚椎の変形を来していれば変形性頚椎症と伝えます。しかし、それらの患者の症状は人それぞれ違います。神経根がやられれば、神経根支配領域の腱反射の低下、痛み、痺れなどの症状が出現します。一方で脊髄が圧迫されれば、上肢の巧緻運動障害(箸、書字、ボタン掛け、キーボード入力の困難など)、障害レベル以下の腱反射の亢進とそれにともなう歩行困難、上肢下肢のしびれなどの症状が出現します。


ということで、実は先ほどあげた病名は二つのグループに分けることが可能です。変形性頚椎症と頚椎椎間板ヘルニアは画像で診断される病名です。一方、頚椎症性神経根症と頚椎症性脊髄症は患者の症状から診断される病名です。そして、これらをきちんと使い分けることが重要です。なぜなら画像診断で判明した異常と痛みが一対一で対応している訳ではないからです。骨棘形成や椎間板ヘルニア、それらを含めた頚椎の変形があっても痛みがない患者はたくさんいますし、レントゲンで何の異常もないのに強い痛みを感じている患者もいます。一方で、症状から神経根症や脊髄症だと判断される患者では高率で画像上の異常を認めます。そして身体所見と画像所見を併せることにより正確な診断が可能になります。


診断の基本はやはり、患者さんの話を良く聞き、きちんと所見をとっていくことです。病名はその患者の状態すべてを的確に表している訳ではありません。ヘルニアがあるから痛い、のように単純に結びつけるのではなく、患者さんが分かりやすいように、より具体的に説明していくことが重要です。画像でみるとヘルニアがあって神経根症を来している、ヘルニアはあるけど神経症状はありません、のような感じでしょうか。

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