オピオイド鎮痛薬
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更新日:2012.02.14

 医学の世界も年とともに少しずつ変化していきます。平成23年8月4日に発売になったノルスパンテープは貼るオピオイド鎮痛薬です。この薬を処方するのにはe-learningで適正使用講習を受けないといけません。今回ようやくこの講習を修了しました。といっても何ヶ月もかかるという訳ではなく怠惰故のことなのですが。今回は最近運動器慢性疼痛に使用することが可能になったオピオイドについて書いていこうと思います。

 そもそもオピオイド鎮痛薬は癌性疼痛に使用される強力な鎮痛薬ですが、依存性があったり(薬物中毒になるってことです)、呼吸抑制や、吐気などの副作用もあり、癌以外による痛みや手術中や術後にしか日本国内では使用出来ませんでした。ちなみに麻薬と思う方もいるかも
しれませんがちょっとだけ違います。正確に定義すると麻薬は「麻薬及び向精神薬取締法」で「麻薬」に指定されている薬剤のことで、医学的な用語ではありません。そのような薬が整形外科系の痛みに使用出来るようになったということは整形外科医として感慨深いものがあり
ます。

 オピオイドは中枢神経や末梢神経にあるオピオイド受容体に結合する物質を総称して指します。受容体を鍵穴とすればオピオイドは鍵のようなもので、結合することにより一般的には鎮痛作用を示します。癌による痛みにも使用出来るくらいですから、その鎮痛効果は結構強力ですが、適正使用の為の冊子が全85ページにもなったりして、全て確認するのが一苦労。また国内臨床試験で803例中743例(92.5%)に副作用が発現していて、主な副作用は悪心(62.5%)、嘔吐(35.7%)、便秘(33.7%)、傾眠(30.3%)。

 気軽に使える薬ではありませんが、長引く辛い痛みに困っている患者さんがいれば使っていこうかなと考えています。

 ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬以外にも、使用出来る鎮痛薬が増え、その投与経路も内服だけでなく貼付したりと様々です。次回は別の新しい鎮痛薬トラムセットについて触れたいと思います。

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