その痛み、本当に五十肩?
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更新日:2012.05.08

前回は骨粗鬆症を基礎疾患とした膝の脆弱性骨折について書きましたが、今回は日常の診療で良く遭遇する肩の痛みについて書いていきたいと思います。

 

インフルエンザ、脳卒中、腰のヘルニアや座骨神経痛などは広く一般に知れ渡っている疾患ですが、その中に五十肩も入るのではないでしょうか。

 

『五十肩ですか』と聞いてくる患者さんは結構多くいますが、いったい五十肩はどのように診断されるのでしょうか?

 

腱板の損傷や石灰化、肩関節唇損傷などのような原因が無いにも関わらず、痛みや拘縮が出現しているときに初めて五十肩と診断されます。

 

このような診断を除外診断と言います。

 

つまり、他の疾患ではないということが分からなければ診断出来ません。

 

例えば、腱板損傷を来している場合の所見として特徴的なのは棘上筋や棘下筋の筋力低下、痛みは伴うが可動域制限はあまり無い、ニアー(Neer)やホーキンス(Hawkins)などのインピンジメントテストが陽性、といったものがあります。

 

その一方で五十肩の場合は拘縮した可動域を超えて動かすとほぼ全ての方向に痛みが誘発されます。

 

また五十肩は時間の経過ととともに痛みが減少し、可動域制限が症状の主体となります。

 

こうして、腱板断裂を疑った場合は肩のエコー検査やMRIにて画像診断を行います。

 

そして関節内の痛みが強いようであれば、ステロイド注射やヒアルロン酸注射が行われ、その他にもリハビリ治療が行われたりします。

 

肩の痛みの原因となる損傷や受傷機転がなく痛みが出現し、痛みは落ち着いて行くけれども徐々に拘縮が進行するものが五十肩です。

 

そして何もしなくとも1年程度でほぼ元通りに戻ってしまいます。

 

この肩の痛みは五十肩?少し注意をしてみてみると臨床の幅が広がってくるのではないでしょうか。

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