骨粗鬆症と骨折
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更新日:2012.06.12

平成22年の国民生活基礎調査によれば、要介護になる方9.3%は骨折転倒が原因です。

 

これは脳卒中(24.1%)、認知症(20.5%)、高齢による衰弱(13.1%)についで第4位となっています。

 

また同年の厚生労働省の介護保険事業状況報告では、全国で要介護者は約369万人おり、実に約34万人の方が骨折転倒が原因で要介護者となっている計算になります。

 

そして高齢者の骨折転倒の大きな原因が骨粗鬆症です。

 

骨粗鬆症は骨が弱くなり、容易に骨折を来すようになってしまう病気であり、2001年アメリカの国立衛生研究所NIH)で開かれたコンセンサス会議では、

 

「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患:A skeletal disorder characterizedby compromised bone strength predisposing to anincreased risk of fracture

 

と定義されています。

 

骨粗鬆症は特に痛み等の自覚症状はありません。

 

骨粗鬆症の患者さんは全身様々な骨に骨折を来す可能性がありますが、大きく問題となるのは大腿骨頚部骨折と脊椎の圧迫骨折です。

 

ということで、今回は骨粗鬆症に伴う骨折について簡単に説明したいと思います。

 

大腿骨頚部骨折の多くは転倒等の外傷に伴い発生し、強い痛みのため歩行することが困難です。

 

しかし不全骨折の場合は最初に強い痛みが出現せずに、1週間ほど経過した後に骨折部が転位し、急に痛みが強くなるということもあり注意が必要です。

 

現実的には病院を受診することがほとんどで、整骨院等の施術院にかかることはまれです。

 

脊椎圧迫骨折は、大腿骨頚部骨折のように外傷で発症する場合と、外傷もなく徐々に骨折が進行して行く場合の2通りがあります。

 

転倒により急に発症した場合は強い痛みがあり寝たきりで体動困難になったりすることもありますが、徐々に進行する場合では全く痛みがないこともあります。

 

このように脊椎圧迫骨折は受傷機転も、症状も様々で注意が必要です。

 

また骨折後におきる脊椎の変形により、さらなる易転倒性、転倒、骨折といった悪循環が発生しADL(日常生活動作)は低下していきます。

 

その他に自分が経験した骨粗鬆症による骨折は仙骨骨折、踵骨骨折、肋骨骨折などですが、これらの患者さんは皆特に外傷もなく痛みが出現し、その痛みが1-2ヶ月持続していました。

 

レントゲンでも異常はなく、MRIでようやく診断がつくことも多かったです。

 

まとめると、骨粗鬆症に伴う骨折は、骨折部位も症状も多岐に渡り日々の診療では注意が必要ということになります。

 

次回は骨粗鬆症の治療について書いていきたいと思います。

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