オスグット・シュラッター病
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更新日:2013.01.8
診療していると、なぜか同じ疾患が続くもので、ここ1ヶ月くらいの間に立て続けに膝の痛い小中学生のお子さんが外来を受診しました。

全員部活を頑張っていて、膝の前面に痛みを訴えています。

ということで、大体想像はついているかもしれませんが、今回はオスグット・シュラッター病について解説したいと思います。

オスグット・シュラッター病は、まだ10歳代前半の、良く運動をしている人に多く認めらます。

症状は膝前面の脛骨粗面の膨隆と圧痛で、運動時に増悪するのが特徴です。

骨端線部分の力学的脆弱性、骨の成長と軟部組織の伸長のアンバランスさ、膝伸展機構のオーバーユースなどによって発症すると考えられています。

脛骨粗面の圧痛と膨隆、レントゲン写真側面像で脛骨粗面の不整や骨端核の分節化、骨化異常が確認出来ればほぼ診断は確定です。

なおレントゲン写真では健側と比較することも重要です。

特徴的な臨床経過と所見から診断は容易ですが、治療は簡単ではありません。

基本的に運動を休んで経過を看ていれば症状は改善しますが、数ヶ月以上かかることも多々あり、部活やチームスポーツの中で運動を頑張っている子にとっては、この休むということが容易ではないからです。

本人と保護者、指導者と良く相談しながら治療を勧めることが大事です。

具体的な治療としては、通常の消炎鎮痛処置に加え、大腿四頭筋やハムストリングスのタイトネスを改善し、股関節伸展機構を積極的に用いるような運動指導を行います。

また運動内容と共に増悪因子を確認し、その運動の制限や休止も考慮します。

長期的な予後は良好で、骨端線が 閉鎖し成人となった後は、まず痛みを残すことはありませんが、まれに痛みが継続し(オスグット遺残)手術を必要とする場合もあります。

成長期のスポーツ障害全般に言えることですが、本人以外の保護者や競技指導者と協力をしながら治療を進めることが一番重要です。

痛みをコントロールしながら、競技でもパフォーマンスを発揮出来るようにする。

実際の治療では、もどかしい部分もあるかもしれませんが、治療家としての醍醐味を感じられることも多いのではないかと思います。
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