肘内障
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更新日:2013.04.09
肘内障患者の多くは、急に上肢を痛がって動かさなくなったという主訴で病院を受診します。

手を引っ張った後から、というような典型的なエピソードがないこともあり、発症時の状況を良く確認することが診察上、重要です。

「兄弟で遊んでいたらなったみたいで、怪我したところは見ていない」本人に聞いても分からないといったことも良くあります。

問診時に注意して聞くことは高所からの転落など、強い外力が加わっていないかどうかです。

強い外力が加わった場合、骨折も念頭に置いておかねばなりません。

続いて診察に移りますが、大人のようにどこが痛いかを明確に教えてもらえないので、上半身を裸になってもらいます。

腫脹や傷の有無を確認し、続いて肩関節や手関節を動かし、運動痛がないかを確認します。

肘内障では腫脹することはないので、何も所見がなければ、この時点で整復を試みます。

整復後はしばらく待合室で様子を見ます。

その際、読書や遊びなど手を使うことをしてもらっていると、動かさなかった上肢を動かすようになりますので、これで診断が確定すると共に治療も終了してしまいます。

整復後の固定は特に必要ありません。

整復操作は、まず橈骨頭に指先を当てながら肘関節を保持します。

その後、反対の手で前腕を回外もしくは回内させながら肘関節を他動的に屈曲します。

橈骨頭に当てた指先でクリック音が確認出来れば整復成功です。

一度ダメでも何度が繰り返すことによって整復されることがあります。

たまにはっきりとしたクリック音がないこともありますが、様子を見て上肢を動かすようになっていれば、整復されたと考えます。

肘内障は、輪状靱帯橈骨頸部付着部の断裂と橈骨頭の輪状靱帯からの逸脱、その後輪状靱帯が腕橈関節内に嵌頓することで発症します。

保輪状靱帯頸部付着部の強度がしっかりしていない5歳位までが好発年齢です。

中には繰り返し発症する子供もいますが、成長と共に発症しなくなるので、手術療法などは必要ありません。

診察上の注意点は強い外力が加わっている可能性の確認と、腫脹や運動痛のある部位の特定です。

そのようなことがある場合は肘に限らず、骨折を必ず考えなければなりません。
さらに肘関節周囲の骨折は色々と注意が必要です。

顆上骨折は緊急手術の適応(フォルクマン拘縮など不可逆的な変化を来す場合があります)ですし、外顆骨折はほとんど腫脹しないことと、軟骨成分大きくレントゲンでも診断が難しいことがあります。

見逃された外顆骨折は変形治癒となり、後々の肘部管症候群、遅発性尺骨神経麻痺などの原因となる場合があります。
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