ぎっくり腰の原因は?整形外科医が答えます
顧問医コラム
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更新日:2014.04.6

前回のコラムでは「ツイッターかよ!」とか、「短すぎる」という批判も若干頂きまして、もう少し丁寧にぎっくり腰について考察していこうかと思った次第であります。

1.ぎっくり腰の定義
<急性腰痛と慢性腰痛>
腰痛は急性腰痛(いわゆる、ぎっくり腰)と慢性腰痛に分かれます。4週間以内に治ったものは急性腰痛で、3ヶ月以上続くものが慢性腰痛です。じゃあその間はというと慢性腰痛に移行しそうなので注意が必要な腰痛ってことです。

<急性腰痛(ぎっくり腰)とは>
簡単に言うと、原因もなく急に発症して、凄く痛いくせに、なぜか勝手に治る腰痛のことです。


2.ぎっくり腰の原因
<どこが痛いの? その1>
診察してもどこが痛いか良く分からない!
腰の周辺は痛みを感知するセンサー(受容体と言います)がまばらにしか配置されていないため、細かく診察をしてもピンポイントで痛みのある場所を見つけることが出来ません。逆に受容体が密に配置されているのは皮膚で、どこを切ったか数mm単位で判断することが出来ます。また髪の毛や爪のように受容体が存在せず、切っても全然痛くない組織も存在します。

<どこが痛いの? その2>
画像がほぼ役立たず!
痛みの原因をレントゲンやMRIなどの画像で診断出来るのは骨折、腫瘍、感染などがある場合だけです。ご高齢の方で、骨粗鬆症がある場合は骨折に要注意ですが、腫瘍や感染は滅多にあるものではなく、画像で診断がついてしまうので見逃しをあまり心配する必要はありません。しかし、こんな病気が見つかったらそれそれで結構大変ではありますけれども。

椎間板ヘルニアや骨の変形などは腰痛のない人の画像にも沢山見られるし、画像検査で異常がないのに腰痛を発症している人も沢山います。椎間板ヘルニアや骨の変形などは加齢により進行することも多く、中高年であればかなりの確率でそういう所見があります。しかし、白髪や顔のしわなどを見て病気と言わないのと同様、椎間板ヘルニアや骨の変形を見つけても整形外科医はあまり気にしていないのが現実です。

<どこが痛いの? その3>
痛みの種類。筋肉の痛みも要注意!
ぎっくり腰では身体を動かす時に鋭い痛みが生じます。例えば寝返りをうつ、朝布団から起きる、椅子から立ち上がる、靴下や靴を履くなどです。このような痛みを運動時痛や体動時痛といいます。原因となっている部位は前述の通り同定することは出来ませんが腰椎周辺の組織が損傷したと考えられています。しかし、中には体動時痛だけでなく安静時にも痛みが出現する方がいます。例えば通勤の電車で長く立っていると辛い、デスクワークで長時間座っていると辛くなるなどで す。この痛みは筋肉由来の痛みで、重だるく非常に不快に感じます。運動時痛は薬物療法が有効で、筋肉由来の安静時痛にはマッサージやストレッチなどの徒手療法が非常に有効です。

<原因がはっきりしない!>
急に痛みが発生する場合は捻った、ぶつけたなどの原因が有ることが多いですが、腰痛は不思議なことに原因がはっきりしないことが沢山あります。そしてそのような腰痛も時と共に改善します。ですから原因がはっきりしないことに不安を抱く必要は有りません。


ぎっくり腰の治療へと続く...
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